南アルプス深南部 黒沢山(黒沢橋よりラウンド往復)

山名:黒沢山(2123m)

山域:静岡県浜松市水窪町

行程:黒沢橋〜黒沢山(ラウンド往復)

日時:2006年6月3日 曇りのち晴れ

メンバー:浜松の山の会メンバー4人 記録:H.K.

 

黒沢山地形図 「伊那和田」「池口岳」1/25000図より作成                               

「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。(承認番号 平19総複、第128号)」

 

行動時間

3:30 5:20/5:35     7:05/7:30      10:40  11:35/12:05

浜松=白倉権現3km手前―黒沢橋―(北西尾根)−1846ヒ゜ーク−黒沢山−

 

 12:45          14:45  14:30  16:00/16:10   19:00

1846ヒ゜ーク―(南西尾根)―林道終端−黒沢橋−白倉権現3km手前=浜松

 

注)コースタイムはメンバー、季節天候、スズタケの状況により大きく変わるので参考として下さい。

 

黒沢山は南アルプス深南部の主稜線上にあり、縦走で踏まれるか奈良代林道から往復するかが一般的なようです。

今回白倉林道の黒沢橋より黒沢山までを北西側の尾根とおしのルートと南西側の尾根より林道にいたるルートで

確認しました。

 

山行記録

3:30 浜松出発、コンビニ

5:20−5:35 白倉林道の権現ゲート手前3km着 林道崩落のため車輌通行止め

7:05−7:30 黒沢橋着 「黒沢山登山口」の標識ができていた。黒沢の木の橋を渡り山腹の踏み跡をたどる。ところどころガレ場となっている。

8:10 1250m荒れた林道と交差する。林道を100mほど南にいったところに踏み跡がありそこから登る。まもなく廃小屋がある小開地にでる。北側に朝日山、平森山がみえる。小さな羽虫がでてきたので用意した防虫スプレーを体に吹き付ける。

9:36 1500mスズタケのやぶの中を登る。

10:10 密ササの倒木帯を尾根にそって登る。

10:40 1846m南西からの尾根とぶつかるピーク。標識がある。下を振り返ると赤テープは南西尾根の方にたくさんついている

11:00 2000m 山頂前のきつい登りを一歩一歩登る。

11:35−12:05 黒沢山山頂着 低いクマザサに覆われており深南部深山の趣きである。樹林越しに中ノ尾根山とそれに続く稜線が見える。

12:45 1846m下山はピストンでなく南西方向の尾根から降りてみる。ササは刈り払われており赤テープもたくさんついている。こちらが正規コースか。

13:10 1620m標識がある。熊おりが置いてある。ここで休憩する。

13:35 林道終端1450m 林道に出る。林道上部は崩壊している。下に向かってしばらく歩くがやはり崩壊していて山腹にきられた登山道をおりる。

14:10 黒沢河床1050m 黒沢河床に降り立つ。途中河原に木がわたしてありそれを渡る。

14:30 黒沢橋到着 林道崩壊地を渡り黒沢橋に戻った。これを逆に登るのは黒沢橋に案内などなく河床からの登り口もわかりにくいので難しいと思われる。

15:07 白倉権現ゲート

16:00−16:10 駐車地点着

19:00 浜松着

 ルートの様子を以下に写真で紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒沢橋 立派な登山口標識ができていた。                   北回りルートの取り付き点 木の橋がかかっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南回りルートの入口 いきなり林道が崩落している。             北回りルート ガレ場に不明瞭な作業道がついている。こちらから

標識もないのでわかりにくい。                           登っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1300m付近 スズタケがでてくる。                        1600m 密ヤブ帯 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1846mピーク 北回りと南回りルートの合流点                     2000m付近の急な登り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒沢山山頂 低いクマザサに覆われている。                 中ノ尾根山方面の稜線

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰路 1846mピークより南回りルートを林道へ下りる。            1700mあたりより黒沢山を振り返る。

ヤブは刈り払われていて赤テープも多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1620m熊おり 標識もあった。                           林道におりる。上流側は崩落している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林道には既に木がはえている。                          林道の崩落部近くから下降路が山腹(ガレ場)にきられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒沢河床に降りる。                                  白倉林道の藤の花

 

感想

黒沢から黒沢山へは1846ピークまでに北西側の尾根を登るルート(北回りルート)と林道から南西側の尾根を登るルート(南回りルート)が考えられる。(図参照) 今回結果的に両方確認することができた。北回りルートは取り付き点の橋こそ立派だが踏み跡は不明瞭で最初ガレ場が多く、1300mくらいからスズタケがでてきてわかりにくい。下山では迷いそうだしガレもいやらしい。南回りルートは赤テープも多くヤブも刈払われていてよい。しかし崩壊した林道をまくようについているみちはガレ場が多いし、黒沢河床からの取り付き点もわかりにくい。そして黒沢橋には案内もないので事前情報がないと黒沢橋から林道の崩落地を越えて黒沢河床におり渡渉して取り付き点をさがすのは難しいと思う。

謝辞

上記の山行は会メンバーの直接情報および多くの方の長年の知見を参考にさせて頂いています。

この場をお借りして御礼申し上げます。

以上