南アルプス深南部 平森山から朝日山
山名:平森山(1812.8m)、朝日山(1692m)
山域:静岡県浜松市水窪町
行程:白倉ゲート−ゲートから5.5km地点−平森山−朝日山−黒沢橋−白倉ゲート
日時:2006年4月29日 曇り
メンバー:浜松の山の会のメンバー2名 記録:H.K.
この山行は浜松の山の会の企画によりおこなわれたものです。
地形図 「伊那和田」1/25000図より作成
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。(承認番号 平19総複、第128号)」
行動時間
4/28 22:00 0:20
浜松=白倉林道(幕営)
4/29 5:45 6:40 8:30/8:45 11:00/11:25 13:40/14:00 /15:00
幕営地―白倉ゲート―ゲートから5.5km地点―平森山――朝日山――――黒沢橋――
/15:50 /17:00 19:30
白倉ゲート――幕営地――浜松
注)コースタイムはメンバー、季節天候、やぶの状況により変わりますので上記は参考にとどめて下さい。
平森山は白倉尾根上にある目立たない山です。林道からの登山道(地形図に記載されるような登路)もなく単独で登られることは少ないようです。今回は情報をたよりに尾根に取り付いてみましたが、幸い明瞭な営林署の作業道がきられており、これを利用して登ることができました。また平森山から朝日山山頂までの稜線を確認しました。
山行記録
4/28 22:00 浜松出発
0:20 白倉林道権現ゲート手前3km地点 林道崩落のため車輌通行止めとなっていた。ここで幕営する。
4/29 5:00 起床 朝食
5:45 出発
6:40 白倉権現ゲート 登山ポストのノートに行程を記帳する。
7:20 黒沢橋
8:30 ゲートから5.5km地点 平森山南東尾根 適当なところをさがして取り付く。(この先に作業道が
あることが後日わかった。)
9:00 しばらくやぶの樹林帯を登ると作業道があらわれた。
作業道を利用して快調に登る。
10:00 1650m地点 作業道がなくなる。笹やぶをかきわけ登る。
10:30 1715m 小開地 朝日山、中ノ尾根山がみえる。中ノ尾根山には残雪が残っている。
11:00 平森山山頂 なだらかな尾根をたどり稜線へでる。東に進むと山頂に到着する。山頂は十分開けているが展望はない。
11:25 山頂発 稜線を西へ進む。踏み跡は明確であるが倒木が多い。
12:10 1730mピーク ここで稜線は南へ90°方向転換する。踏み跡にそって進むとやがて地形は二重山稜となる。笹の
少ない窪地をいく。
13:40 朝日山山頂 窪地にそって進むと山頂手前1670mあたりで密ヤブ帯となる。ここからは踏み跡がないためコンパスと
GPSをみながらヤブをかきわけ進む。山頂部は平坦で目印になるものもなく大変分かりにくいが最後はGPSの距離
と方向をたよりに突き進み厚いヤブをかきわけるといきなり山頂広場(1692m)にでた。GPSおそるべし。山頂広場で
しばらく休憩する。
14:00 山頂発。黒沢橋に向けて下降開始。明確な踏み跡にそって下る。
途中作業道の分岐が所々あるが方向を確認しながら下る。
15:00 黒沢橋登山口 桜が咲いていた。
15:50 白倉権現ゲート着 登山ポストのノートに到着を記帳する。新緑や山桜などみながら林道をいく。
17:00 出発点着(白倉ゲート手前3km地点) 山行終了
19:30 浜松着
稜線や山頂の様子を以下に写真で紹介します。
林道崩落のためゲートの3km手前で車輌通行止めだった。 白倉権現ゲート
林道のサツキの花 今回登る平森山南東尾根
今回の取付点 ゲートから5.5km 作業道取付点 こちらが正解だった。ゲートから約5.6km
ガレ場を登る。 作業道にでた。軽快に登る。
1650mヤブとなる。 1715m小開地より残雪の中ノ尾根山
1715m小開地より朝日山 山頂稜線間近
ヤブ 背景は朝日山 二重稜線の窪地を行く。
朝日山1650mからの激ヤブ帯 朝日山山頂広場1692m
黒沢橋への下降路 黒沢橋到着
林道の新緑
感想
平森山への登路は、取付点の1250mから1650mまでしっかりした作業道があり、そこから一部ヤブもありましたが山頂までの踏み跡も明瞭で問題なく登れることを確認することができました。平森山から朝日山の稜線は1617mあたりまでヤブ+倒木帯ですが踏み跡は明瞭でした。また1617mあたりから二重稜線地形となりますが窪地部を行けばヤブも少なく問題なかったです。しかし朝日山1650mからはヤブが深く地形が平坦なためどこを歩いているのか分からなくなりました。GPSをたよりになんとか山頂広場1692mにたどりつけましたがコンパスだけで山頂を歩くのは難しいと思いました。山頂広場から黒沢橋までの下降路はヤブも刈り払いされていて明瞭で問題ありませんでした。
謝辞
上記の山行は会メンバーの直接情報および多くの方の長年の知見を参考におこなわれています。
この場をお借りして御礼させて頂きます。
参考させて頂いた書籍
「南アルプス 大いなる山 静かなる山」 永野敏夫 永野正子 著
「遠州の山と峠」 山岡元弘 著
以上