南アルプス深南部  朝日山(黒沢橋−朝日山―兵越)

 

山名:朝日山(1692m)

山域:静岡県浜松市水窪町 

行程:黒沢橋〜朝日山〜兵越

日時:2006年3月19日 曇りのち晴れ

メンバー:浜松の山の会メンバー3名  記録:H.K.

この山行は浜松の山の会の企画によりおこなわれました。

 

朝日山地形図 「伊那和田」1/25000図より作成                                 

「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。(承認番号 平19総複、第128号)」

 

 

行動時間

5:00 7:00 7:35/7:44   /8:35 10:20/11:00

浜松=兵越=白倉権現ゲート―黒沢橋―朝日山−

 12:40   13:00   13:43   /14:10 /15:10 /17:40

1474ピーク―1436ピーク―1317mピーク−兵越−白倉権現=浜松

注)コースタイムはメンバー、季節天候、ヤブの状況などにより変わりますので参考にとどめて下さい。

 

朝日山はやぶ山ですが黒沢橋からは唯一明瞭な登山道があります。(地形図には載っていない)

 今回は黒沢橋から朝日山山頂広場までこのルートを確認し、山頂から県境の稜線を兵越まで下りました。

 

山行記録

5:00 浜松出発、コンビニ

7:00 兵越着 各自山支度をし、車1台をデポしてもう1台で白倉権現ゲートへ向かう。

7:35−7:44 白倉林道の権現ゲート 落石をよけられそうな場所に車をとめる。登山ポストのノートに行程を記入して出発

8:35 黒沢橋発 黒沢橋は立派な鉄橋。営林署休憩小屋、トイレがある。登山口はコンクリートの階段で朝日山登山口の

               看板がある。斜面につけられた登山道を登る。所々作業道の分岐があり下りではまぎらわしそう。

9:30 1450m小平地着 開けた小平地で休憩。大きな樺の木があった。

10:20 朝日山山頂(境界尾根最南部最高点1690m)着 山頂付近は残雪。ここまでは普通の登山道であった。

11:00 山頂発 進行方向をみて皆無口になる。一面スズタケにおおわれていて、ふみ跡も無いし明確な尾根もない。

                  コンパスをたよりに北西方向に歩き始める。スズタケをかきわけながら進む。所々でルートを外すがGPSで確認

                  してルートに戻る。山頂を下りる1600mあたりまではこんな感じで進む。

12:00 1580m標高地点 南斜面が開けたところがあり休憩。朝日山を振り返る。ここからは尾根が明瞭になってくる。

                   視界もよいので遠くのピークなど地形を見ながら進んでいく。

12:40 1474mピーク ここまで西に進んできたが尾根はここで南西にかわる。方向転換して尾根にのる。

13:00 1436mピーク ここは尾根沿いにそのまま南西に進むと沢地形にはいってしまうため途中で南に方向転換し

                    尾根を下りなければならないがとても分かりにくい。

13:30 1300m 陽だまりの丘陵地帯。休憩する。

13:43 1317m(水梨山) 急登を登り三角点のある山頂を通過。

14:10 兵越着 笹まじりの稜線を進むと正面は笹にふさがれ踏跡は右手を信州側におちていく。最後の難関だが

                   コンパスをたよりに笹薮を分け入ってくと程なく兵越に続く踏み跡をみつけウイニングランを決める。兵越の

                  青崩遊歩道入口看板前で写真を撮る。大げさだが無事終了しホッとする。山頂のスズタケを思い出しては皆で

                  苦笑して頭をふる。

15:10 白倉権現ゲート デポした車にのり白倉林道をいく。所々大きな落石が落ちており、車を降りて石をどかす。

                   ゲート着。登山口のノートに無事終了を記入する。

17:40 浜松着 白倉林道を水窪に向かうが落石で通行止めとなっていた。迂回路を通り水窪湖経由で水窪へ。

                   そのまま温泉はなしで浜松へ戻る。

 

稜線や山頂の様子を以下に写真で紹介します。

白倉権現ゲート 登山ポストのノート             林道歩き

に記帳する。

地形図登山道の登り口               黒沢橋の登山口 標識あり

 登山道は現状はヤブにうもれているとのこと。     

明瞭な踏み跡を登る             1450mの小開地

1600m付近 残雪あり                    朝日山山頂広場

山頂より進行方向をみる。                 背丈をこえるスズタケ

一面スズタケで見当がつかない

1580mより朝日山を振り返る。               1474ピーク手前の稜線

1474mピーク                          1436mピーク ここから左手(南側)に斜面を

                               下りる。

斜面を南側へ下りていく。                     1300m 陽だまりの丘陵帯

1317m 水梨山山頂                        兵越到着

 

感想

黒沢橋の登山口から朝日山山頂広場(県境尾根の最南部 山頂最高点)までは踏み跡が明瞭でスズタケも刈り払いされていて問題ないです。しかしそこからは別世界となります。山頂広場からの朝日山下降は一面スズタケが深く踏み跡や目印はないです。稜線を外すとスズタケが背丈を越えて身動きがとれなくなるので注意。今回はGPSで現在地を確認しながら県境尾根をたどりました。朝日山を下りてから兵越までは標高差こそないが稜線は単調ではないです。まず1474mピークまでは稜線にスズタケがあり歩きにくいです。1474mピーク上で南西に方向転換するのが難しい。また1436mピークからは南に山腹を下りて別の尾根にのるが、明るい稜線から暗い山腹へ下りていくのは迷いそうでこわいです。最後に兵越広場にいくために南にはいるところはとても分かりにくいし間違えると兵越までヤブが深くとんでもないヤブこぎになるので注意して下さい。前回下見として兵越から朝日山往復をしたので、今回は余裕をもって歩けましたが、朝日山山頂はやはり大変でした。

謝辞

上記の山行は会メンバーの直接情報および多くの方の長年の知見を参考におこなわれています。

この場をお借りして御礼させて頂きます。

 

 

参考させて頂いた書籍

 

「南アルプス 大いなる山 静かなる山」 永野敏夫 永野正子 著

「遠州の山と峠」               山岡元弘 著

以上