南アルプス深南部  朝日山(兵越より往復)

 

山名:朝日山(1667m)

山域:静岡・長野県境(静岡県浜松市水窪町)

行程:兵越〜朝日山(往復)

日時:2006年2月19日 晴れ

メンバー:H.K. 記録:H.K.

 

地形図「伊那和田」1/25000図より                                         

「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。(承認番号 平19総複、第128号)」

 

行動時間

4:30 6:48/7:15  7:50    8:20    9:20   10:50/11:20

浜松=兵越――――水梨山1317m―1436ヒ゜ーク−1474mヒ゜ーク―朝日山

 14:05  14:45 17:00

―水梨山――兵越=浜松

注)コースタイムはメンバー、季節天候、やぶの状況により変わりますので参考にとどめて下さい。

 

朝日山は兵越の東方約4kmに位置するわりと立派な山なのですが、深いスズタケに覆われたやぶ山で、またそこまでの稜線は特に登山道などありません。今回の山行で2つのテーマがありました。一つは登山道、標識のない稜線をいかに迷わないでいくかでしたが、そのためにGPSを用意しました。これは主に設定したポイントへの方位と距離を示すナビ機能と現在位置を地図上に示す地図機能があり、これにより迷わずに(外してもリカバーして)山頂に達しそして戻ってくることができました。二つ目は深いスズタケに覆われた朝日山山頂にいかにして登るかでした。幸い今回はスズタケ上の積雪が凍っていてその上を歩けたのであまり藪こぎをしないで登ることができました。

 

山行記録

4:30 自宅出発、コンビニ

6:00−6:30 水窪で朝食 

6:48 兵越着 7:15出発

7:50 水梨山1317mピーク いのししが逃げていく

8:20 東尾根に上がる

     1436m手前稜線をはずし杉林に迷い込む

9:20 1474mスズタケのピーク

9:45 斜面が一部凍っていてすべる。軽アイゼンをつける。

10:001550m朝日山への登りが始まる。アタック開始

10:35スズタケ上で雪がクラストしている。その上を登る。

10:50朝日山山頂(三角点地点)着 三角点は雪にうもれてみつからない。

     白倉林道への下降点をさがす。

11:20下山開始 山頂の南斜面に迷い込む

     背丈をこえるスズタケにはばまれ悪戦苦闘

     1600mの稜線上になんとか戻る

12:15 1500m稜線の北斜面を歩いている。

13:00 1450m 今後のために赤テープをつける。

      ところどころでコースを外れてしまう。

14:05 1317m 兵越前で目印につられて長野側へ下ってしまう。

      登り返すも藪に阻まれ苦労する。

14:45 兵越着

15:30 水窪 PHSは圏外

17:00 浜松着

 

 稜線や山頂の様子を以下に写真で紹介します。

兵越 車数台駐車できる。                              朝日山方面入口 標識、登山ポストなどはない。

最初からこんな踏み跡をいく。             水梨山1317m

1436m手前の鞍部 稜線があいまいで                        1436m手前 境界は沢地形を迂回して斜面

まぎらわしい                                  にひかれている。境界杭にそって登る。

 

1474mピーク手前 スズタケが始まる。       1500m地点より朝日山

残雪が凍っていた。

 

朝日山への登り スズタケの上で雪が凍っている。軽アイゼンをつける。  山頂1667m三角点付近

山頂より南側(白倉林道下降点)方向            山頂より東側(平森山)方向

下降点をさがすのは大変そうです。

 

感想

朝日山までの稜線は単調な尾根ばかりではなくわかりにくかったです。また途中から稜線にスズタケがでてきて歩きにくくいつのまにか稜線から下ろされてしまいました。朝日山への登りは高みをめざしやぶの薄いところを登ればよいですが、山頂は平坦でやぶも濃く迷いやすいです。林道への降下点(朝日山の最高点)は広場になっていて標識があるはずですが今回は探し出すことができませんでした。また朝日山からの下りも登ってきたところに戻ることができずに南側の背丈をこえるスズタケに迷い込んでしまい最後はGPSをたよりに途中の稜線になんとかたどりつき、ほうほうの体で兵越に戻りました。今回の山行ではGPSの機能を十分に活用することができ充実した山行でした。こんな近くにこれだけの山深い手付かずの自然が存在し、冒険気分が味わえるとは驚きでした。

謝辞

上記の山行は多くの方の長年の知見を参考にして行われています。

この場をお借りして御礼させて頂きます。

 

参考にさせて頂いた書籍

 

「南アルプス 大いなる山 静かなる山 永野敏夫 永野正子 著

「遠州の山と峠」 山岡元弘 著

以上